”憶える”

人生の三つの坂のまさか

新型コロナウイルスに感染した。

 

まさか・・・とは思う反面、常時在宅ではない勤務体制だったので普通に公共交通機関は使うし、人混みがある場所にも出歩いていたりもしていたし、この何回も大きな波の中で罹らなかったことが奇跡だったのかもと思うくらい。

 

罹ってからというものどうすればいいかを調べたり考えたりしていたことや、体調をすべてメモに残していたので、貴重な経験の一つとしてブログに残しておく。


陽性判明してからしたこと

  •  抗原検査で陽性が判明してから(発症2日目まで)
    • 翌日受けるPCR検査の予約
    • 職場への報告と勤務調整
    • 近くに住んでいる身内への報告と今後の対応方法を決める
    • 家族への自室への立ち入り禁止令、マスク着用令
    • 洗濯やゴミが出た場合は自室で保管する
    • お手洗い、お風呂は入ったら都度消毒

感染の疑いを持ったのは職場で仕事をしていた時で風邪の時のような喉の違和感があったのに加えて、普段腫れることが滅多にない位に扁桃腺が腫れていて「ちょっと怪しいぞ?」と思ったのが最初。

自分で検査をしないといけないから正確性あるのか不安だったし、陽性反応出てからも「これ陽性で合ってるんだよね?」「ほんとに陽性だったらどう報告しよう」「家族に移してたらどうしよう」とかいろんな不安に襲われた中で物事進めていかないといけない焦燥感がすごかった。
念の為2回検査をして、どちらも陽性ライン。
上司に報告と家族への報告を済ませて、そこからは家族との接触を一切無くした。

 

  • PCR検査で陽性が判明してから(発症3~4日目)
    • 濃厚接触者に該当する同居家族のPCR検査予約
    • すぐに宿泊療養窓口に連絡、最短でホテル療養への切り替え調整
    • 近くに住んでいる身内に宿泊療養で必要になるものを買ってきてもらえるよう依頼
    • 宿泊療養用の荷造り

結果、PCR検査もしっかりと陽性。
抗原検査の時よりかはまだ冷静ではあったものの、家族に移さないように生活する難しさを身を持って知った。
とにかく、とにかく「絶対に移してはいけない・・・」と自主隔離と消毒に注力しまくったせいで自宅にあるビニール手袋の在庫が切れた。

発症して翌日からいきなりインフルエンザに罹った時のような症状(咳、鼻水、喉の痛み、倦怠感、38℃以上の高熱、動悸、寒気)が出る。
不幸中の幸いで味覚や嗅覚障害は出ていなくて、食欲もあった。

 

  • ホテル療養中の生活(発症5日目~)
    • 行きは専用タクシーでの送迎あり(一般のお客さんが乗車するタクシーには無い厳重なビニールカーテンと換気口が備え付けられてた)
    • 毎日7:00と16:00に療養者専用システムへの体調報告
    • 毎日7:00と12:00と17:00にお弁当配布(水分やアメニティもある)
    • 上記以外で部屋外に出るのは一切禁止

大きな波がある時期ではなかったのが幸いしたのか、結果が分かってから1~2日後にはホテル療養に切り替えられた。

ホテル療養中はほとんど熱が出ることもなく、酸素飽和度も安定。風邪の治りかけのような感じが続いた。
決まった時間に体調報告、食事受け取りをする必要があったものの、他の時間は自由だったので快適に過ごせた。
ホテル療養だと体調をシステムで報告しないと行けないし、体調によっては直接看護師さんが内線電話で確認をしてくれたりもして、そういった面での安心感もすごくあった。
それでも外出出来ないし、窓が開かないから換気も出来ないしで、閉塞感があったのはストレスにはなってた。

 

ホテル療養の持ち物

○持参必須だと思ったもの
延長コード(枕元にコンセントなくて超不便になる)
リップクリーム(ホテル内乾燥しまくり)
タオル類(アメニティで置いていないので持ってこないとお風呂入れない)
PC、充電器、部屋着、マスク、スキンケア一式、常用薬、レトルトスープ、下着類、生理用品、靴下

○持参してよかったもの
好きな飲み物(水やお茶、野菜ジュースは配布していたので自由に飲める。ただ、ホテル内の自販機は使用出来なかったから紙パックジュース持っていって良かった)
イヤホン、帽子、ウェットティッシュ、歯ブラシセット、のど飴、ヘアバンド、スリッパ、お菓子、爪切り

○持参してもほとんど使わなかったもの
カップ麺(お弁当が充実していたので荷物になっただけだった)
ふりかけ、紅茶とかのティーバッグ、マグカップ

○参考にした情報

note.com

 

ホテル療養中のお弁当

ホテル療養に際して情報を色々調べていて、「コンビニ弁当みたい」やら「中抜きされてるようなお弁当」やらネガティブなイメージが強くあって心配だった。

けど、実際に出されたお弁当はどれも充実していたし、ちゃんと野菜も含まれていて、正直いつも仕事中に食べている昼食よりもバランスが良いんじゃないかと思うほど。
(お弁当以外にもインスタント味噌汁も一食に付き一個もらえたりもした)

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ホテル療養中のお弁当ラインナップ①

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ホテル療養中のお弁当ラインナップ②

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1回だけ出されたJAL機内食のお花見弁当(豪華だし、美味しかった・・・)


 

療養が必要とされる期間は過ぎたので仕事にも復帰しているわけだけど、若干後遺症みたいなもの(息苦しさ、喉の痛み)が残っていて「これが例のか~」と少し他人事ですが、普通に罹らない方がいいと思った。

誰かに移してしまっているんじゃないかって恐怖と重症化するんじゃないかって恐怖が尋常じゃないし、普通にインフルエンザより辛かったし、仕事を調整しないといけないし、給料は出ないし、多少でも後遺症残るし。

 

ただ、気が滅入ってる中でもとにかく迅速に対応してくれる電話越しの人たちに心救われた気がする。
これを一日何名、何十名、何百名も対応しているとなると相当疲労するだろうに。
あとは家庭内感染を防げたのはなんとなく自分の中で救われた出来事だった。

コロナの対応がうんたらかんたらと文句垂れてたこともあったけど、いざ自分が罹ってみて、ホテル療養中も体調気になったら看護師さんが連絡入れてくれるし、職員さんもお弁当をスムーズに提供してくれるし、そうやって尽力してくれる人がいることに対して、有り難い気持ちでいっぱいになった。
この二年間弱のいろんな波の中で相当体制が整えられてきたんじゃないかと想像する。

 

今後も変異していくヤツと共存していかないといけなさそうだけど、まさかまさかの二度も罹らないように対策は続けるとす。