”憶える”

ひとかけらの勇気

私が働いている職場にあと少しで卒業してしまうインターン生がいる。
その子は目的意識があって、社会人になってからもきっと活躍していくんだろうと思える子。

 

その子と会話をしていた中で私が前に投稿した"生理"についてのnoteで書いていた経験を同じようにしていたと知って、驚いたとともに勇気をもらったので熱が冷めないうちに書いておく。


少し前に書いたnoteではこんな風なことを書いてた。

 

過去にお手洗いにエチケットボックスが無かった職場で働いていて、力仕事も伴うし男性も多いとは思ってたけれども、それが無い時点で女性の配属がほとんど無い店舗なのだと認識できた。

当時、女性の先輩にその事について相談をしてみたら、こう答えが返ってきた。
「気付いているけどなかなか言い出せていないまま時間が過ぎていっちゃってる。」と。
勇気を振り絞って上に相談してみようと決意はしたものの、「男性にはなんとなく言いづらいし、どう言えばいいのか分からない・・・」と、そのまま怖気づいて、結局言い出せなかった。
男性が多い職場の中でそのことについて言うタイミングを逃してしまって、女性の先輩にも話を聴いてもらったのに自分ではなんと伝えたらいいか分からず、そのまま言い出せずに辞めてしまった。

 

その後に今の職場に勤めているけど、男性だけでなく女性も在籍しているし、仕事内容的にもnoteに書いたような部分を気にすることはほとんどなくなって、なんだかんだ快適に働いてる。

昨年入ってきたインターン生からもそんな話を聴くことも無くて、ある日、就活が終わったとの報告を受けてそろそろ卒業かとそんな空気から自然と「新しい職場はどんな雰囲気なの?」「どういうことしていくの?」とそんな話になった。

 

一通り会話をした時に「男性ばかりの職場なんですよ」と一言。


こっちも普通に「そうなんだね」と言い返したら、その子がまっすぐな表情で「男性ばかりなんですけど、勇気を振り絞って「女性トイレにゴミ箱を置いてください」って言いました!」と話してくれた。

 

いきなりの話だったけれど、私が前に経験した時に勇気を振り絞って伝えられなかった言葉を伝えられていることがすごくカッコよくて、言葉を聴いた途端に「勇気振り絞ったね!」と伝えずにはいられないくらいに心が動いた。


それとともに、同じ会話を聴いてた職場の先輩(男性)も「勇気振り絞らないとだもんね」とすぐに会話のボールを返していて、"生理"の話はなんとなく男性が参加しづらいテーマだろうと思っていたけれど、そんな素振りは見せずに、話をそらさずに相槌を打っていたのがとっても自然でそれもまたかっこよかった。

 

こんな会話を日常ですることはあまりないし、次の日には忘れちゃうような一場面かもしれないけれど、こんな風に男性女性関わらず、デリケートで恥じらいを持つようなテーマでなくて、勇気を振り絞らなくても良い日常会話の一つになっていけば良いなと思った、そんな会話だった。

 

残業はあるけど、会話を大事にする良い職場だなと改めて。

 

これからの未来に幸あれや。あれや~!